苦しむ40代サラリーマンへ【世界の名言まとめ】テーマ別に

40歳を過ぎるまでサラリーマンを続けていると、残りの会社人生をあきらめに似た心持ちで見据え始めるものです。

  • 会社にしがみついて無事に一生を終えよう
  • 新しいことを始めるだけのエネルギーがない
  • 子供の養育費と引き換えに我慢すべき

ある意味で、「会社と一生添い遂げる覚悟ができている」ともいえますが、40代になったところで「心の痛み」が鈍るわけではありません

若い時分、あれほど「オジサン」にみえた40代も、いざ自分がなってみると「何も変わっていない」ことに気づかされてしまいがちです。

むしろ若い時分よりも心の痛みに敏感になっているのは、私だけでしょうか?

 

そんなとき、勇気を奮い立たせてくれるのが偉人や成功者らの残した「名言」。

先哲の人生を結晶化した言葉には、魂を揺さぶる力が宿っています

我々昭和生まれの世代からすると、「初めて気づかされる」というよりも、大切なことを思い出すのにとても役に立つのではないでしょうか

以前、全国・日刊発行の新聞記者を務めていた私ですが、退職以降もお世話になりました。

 

というわけで今回はテーマ別に、「世界の名言・格言」をまとめました。

心に一本軸を通すと、揺れる気持ちも安定し、いまよりグッと楽になれるはず。

そんな生き方のヒントになる言葉をどうか見つけてください。

自分を貫け

仕事上、自分を曲げる「しなやかさ」を持ちながらも、「譲れない一線」を捨てきれずにいる40代。

そんな世代に向けて最初に紹介するのは、レゲエ先駆者のひとり、ボブ・マーリー(1945-1981)が残した言葉。

自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ。

太く短い特殊な人生のなかで得た悟りなのかもしれません。

実際、人生の価値はこのあたりで決まるのではないでしょうか。

 

続いて不思議の国のアリスの著者、ルイス・キャロル(1832-1898)が作中に記した一節。

どの道に行くかは、あなたがどこに行きたいかによります

自分の目指す「目的地」を明確にすれば、進むべき道はおのずとみえてくるもの。

逆に「どこに行きたいか」が分からなければ、道に迷うことになるわけです。

 

最後にアメリカの哲学者・心理学者、ウィリアム・ジェームズ(1842-1910)の金言。

人生を恐れてはいけない。

人生は生きるに値するものだと信じなさい。
その思いが、事実を作り出す手助けとなるであろう。

自分を信じる力が生む奇跡。

それは週刊少年ジャンプの世界だけにとどまらず、心理学でも証明されるところのようです。

逆境にくじけず

「もう駄目だ」と思った経験、皆さんも一度くらいあるのではないでしょうか。

英国の首相で小説家としても活躍したベンジャミン・ディズレーリ(1804-1881)は、難局に直面したときの心構えとして、著書にこう記しました。

絶望とは愚者の結論なり

絶望の淵に叩き落されたときにこそ、人は試されるのかもしれません。

 

ところで、名言・格言の多くは、当然ながら偉大な「著名人」の口から生まれ、説得力をもって語り継がれるものです。

名言の伝播力は「人物の知名度」に依存しているといっても過言ではありません。

ところが、この広い世界には「著名人発のセオリー」を覆してしまうほどの金言が存在します。

マリオン・ワレンシュタインが残した名言もその一つです。

どんな問題が起ころうと、解決する方法は無限にあるということを覚えておきなさい

この言葉、希望を捨ててはならない「理由」を説いたものともいえます。

 

またエミール・コリーという人物の言葉もまた、多くの人に勇気を与えています。

いつでも自分がやらなければならないことは簡単だと考えなさい。すると、そうなります

この名言に関連し、面白いエピソードをひとつご紹介させていただきます。

私が高校の時分に経験した、体育の授業での出来事です。

この日、体育館のど真ん中に壁のようにそり立つ跳び箱が用意されたのですが、その威圧感に圧倒され、始めのうちは誰も飛べずにいました。

10人ほど撃沈した後、ようやく壁を超える「勇者」があらわれます。

その後、何が起こったか。

後続は一人残らず、壁のような跳び箱を飛んでのけたのでした

人の限界も可能性も「イメージの力」が大きく影響しているのは間違いありません。

恐怖の向こう側へ

失敗するのは怖いもの。

ただ失敗への恐怖を克服しなければ、つかみ取れないものがあるのも事実です。

日々の習慣の中に幸せへの道をみつけた米国の思想家、エルバート・ハバード(1856~1915)はこう述べました。

人生における最大の失敗は、失敗を恐れ続けることである

 

また、米国26代大統領で探検家でもあったセオドア・ルーズベルト(1858-1919)は、ミスについてこう指摘しています。

ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ

失敗は何かを成し遂げる上での「前提」というわけです。

失敗した者を笑う人が「弱虫」に当たるのもそのためです。

 

「戦後アメリカ映画界最高の喜劇俳優」とうたわれたジャック・レモン(1925-2001)も、失敗の本質を突きます。

失敗は人を傷つけはしない。失敗を恐れる心が人をだめにするのだ

減点主義のサラリーマンを続けていると、忘れがちになる視点ではないでしょうか。

 

最後にフォードモーターの創設者、ヘンリー・フォード(1863-1947)による分析です。

障害がおそろしいものに見えるのは、目標から目を離すからだ。

失敗は成功のもと

失敗を「恐怖の対象」として捉えるのではなく、「成功への布石」に位置づける偉人たち。

「失敗は成功のもと」という格言も、実は万国共通の解釈なのかもしれません。

 

たとえば、数々の名言を残した発明王トーマス・エジソン(1847~1931)は、失敗と成功の関係性についてこう語りました。

私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ

あきらめない限り、成功はすでに手のなかにあるわけです。

 

また、マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツ( 1955~)は成功よりも失敗に大きな価値を見いだしています。

成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことだ。

 

では逆に、本当の失敗とは何か。

英国思想家、トーマス・カーライル(1795~1881)は、この問いにこう答えています。

失敗の最たるものは、失敗したことを自覚しないことである。

失敗は真正面から受け止めてこそ、初めて教訓になるわけです。

惰性に潜む罠

人は常に選択を迫られる生き物です。

食事ひとつをとるのにも、「何を食べるか」「どこで食べるか」「そもそも食べるか食べないか」など、いくつもの選択を強いられます。

人として生きる価値の一端がそこにあるといえますが、40代にもなると、ルーチンから外れるのが少し面倒になることも。

ルーチンにはルーチンの価値があるのも確かですが、思考放棄を伴う「惰性」に限っては、注意が必要です。

ともすると、惰性で過ごす毎日は、退屈な人生のレールを敷く作業に重なりかねません

 

イギリスの哲学者・経済学者、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)は、著書の一節にこう記しています。

習慣であるが故にこれをなすという人は、何らの選択をも行なわない

これは人の成長の妨げとなる行動パターンを指摘したものです。

事実、エネルギーの要る選択を避ける癖は「人生の先細り」を招く結果につながりかねません。

 

英国の元首相、スタンリー・ボールドウィン(1867-1947)もこう語っています。

人間、志を立てるのに遅すぎるということはない。

年齢を問わず、志と出会う人は幸運です。

それは、自分の生涯に意味を与える「至宝」となるはずです。

離職・転職がちらつく人は

人生も折り返し点を通過し、後半戦に入った40代。

本気度合いはともかく、誰しも一度ぐらい「退職したい」「転職したい」と思ったことがあるのではないでしょうか。

渦中のなかにある方に向けてご紹介したいのは、ノーベル文学賞を受賞した米国の作家、アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)の言葉。

心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ。

 

また彼はこんな言葉も残しています。

今はないものについて考えるときではない。今あるもので、何ができるかを考えるときである。

 

最後に「トム・ソーヤの冒険」の著者、マーク・トウェイン(1835-1910年)が残した有名な言葉をご紹介します。

今から20年後、君はやったことよりも、やらなかったことに大きく失望するだろう。
自分を縛っている紐をすぐに解け。 その一歩を前に踏み出せ。 そして自分の可能性を信じろ。探検せよ、夢を見ろ、そして発見を楽しむのだ。

先々の人生に思いをはせるのは、若者だけの特権ではありません。

むしろ40代は、人生を見つめ直すのにちょうどいい頃合いです。

進むも戻るも自分次第ですが、少なくとも悔いのない人生を送りたいものです。

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